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211系サロ沼概論 ~2012年の3000番台~

  • 執筆者の写真: 不定期運転区
    不定期運転区
  • 2020年8月11日
  • 読了時間: 4分

更新日:2023年12月26日

楽単です。


注:実車画像無し


ステンレスながらも伝統の湘南色をまとい、圧倒的輸送力で首都圏を支えた211系。

本記事では新前橋電車区(現・高崎車両センター本所)所属の3000番台のサロ、それも上野口末期の2012年に存在していた編成だけを見ていきます。


私は211系が大量にいた2000年代に高崎線を利用していましたが、当時はカメラも持っておらず知識などひとかけらもありませんでしたから、今回の記事作成にあたっては色々とインターネットで調べております。というか、調べたものをまとめるためにこの記事を書いています。勘違いやデマ情報が混ざっている可能性がありますので、記事内容は各自で検証をお願いします。

東海道の211や113は私にはわかりません。まあ誰か本とかHPで書いてるでしょ・・・(他力本願寺)


 

さて、本題。


2012年にいた211系3000番台の基本編成は以下の通りです。

C1 C3 C5 C7 C9 C10 C11 C13 C14 C16


これらはサロの形式と組み合わせから3種類に大別できます。

①C1 C3 C5 C9

②C7 C10 C11

③C13 C14 C16


順に解説します。①と②は簡単です。

ちなみにサロの形式は、サロ210,211,212,213の4種です。

全車、寒冷地向け改造の際に車番に1000を足しています。つまり車番から1000を引くと寒冷地向け改造前の車番になります。


(2023/12/26追記) 

解説するサロの形式一覧を示します。


サロ212-1000 車掌室・業務用室付きの2階建て

サロ211-1000 トイレ付きの平屋


サロ210-1000 車掌室・業務用室付きの平屋

サロ213-1000 トイレ付きの2階建て


サロ212-1100 サロ124からの改造 車掌室・業務用室付きの2階建て

サロ213-1100 サロ124・125からの改造 トイレ付きの2階建て



①サロ212+サロ211


4号車:サロ212(2階建て)

編成 車番

C1 1003

C3 1006

C5 1001

C9 1002


サロ212-1001~1006・・・サロ212-1~6改造。

側面方向幕:幕

台車:TR235G


5号車:サロ211(平屋)

編成 車番

C1 1003

C3 1006

C5 1001

C9 1002


サロ211-1001~1006・・・サロ211-1~6改造。

側面方向幕:幕

台車:TR235B



②サロ210+サロ213

(2023/12/26 4号車と5号車が逆になっていたので修正)


4号車:サロ210(平屋)

編成 車番

C7  1004

C10 1002

C11 1001


サロ210-1001~1006・・・サロ210-1~6改造。

側面方向幕:幕

台車:TR235B


5号車:サロ213(2階建て)

編成 車番

 C7  1004

 C10 1002

 C11 1001


サロ213-1001~1006・・・サロ213-1~6改造。

側面方向幕:幕

台車:TR235G


③サロ212+サロ213


ここが真髄。


4号車:サロ212(2階建て)

編成 車番

C13 1113(新湘南色

C14 1121

C16 1119


サロ124改造。

側面方向幕:LED

台車:TR235G


サロ212という形式自体はパターン①と同一ですが、こちらは方向幕LED化がなされています。そして種車は①と違い、113系用グリーン車として製造されたサロ124形です。

C13に入っていたサロ212-1113(元サロ124-13)は、製造当初は横須賀線の113系に投入されましたので、帯の配置が他車と大きく異なっています。この色のことを俗に新湘南色と呼ぶそうです。TOMIXなどの模型の商品名にもこの呼称が使われています。


5号車:サロ213(2階建て)

編成 車番

C13 1120

C14 1112(新湘南色

C16 1104


サロ213-1112,1120

サロ124改造。

側面方向幕:LED

台車:TR235G

事務用室→便所、車掌室→洗面所への改造が施されています。4号車寄りの山側車端部に1か所の窓埋め痕があります。

C14に入っていた1112は元横須賀線向けなので、新湘南色です。


サロ213-1104

サロ125改造。

側面方向幕:LED

台車:TR235G

便所、車掌室はもともと付いてるので、窓埋めはありません。しかし、1104は高崎線転属時に方転されています。



この③は編成中両方が2階建て車両な上、3編成とも塗装パターンが違います。

さらに改造内容も細かく変わっています。



 

いかかでしたか?(SEO対策済み無能ブログ)(いや私はSEO対策なんかしてないけど)


昔はもっと多様な編成が存在していました。グリーン車導入当初は平屋+平屋が基本でした。この中には登場しませんでしたが、TR69Iという183・189系などに使用された台車(廃車発生品)を履いている車両も存在しました。また東海道・横須賀線のサロも沼が深いです。特急形改造の平屋サロとか。まず鋼製の113系にステンレスの2階建て入れてる時点で何かこうほら・・・


末期の新前橋にいた車両群は、膨大な種類が存在するこのサロの世界から代表格を拾い集めたようなものです。そして改造の最終形態でもあるので、製造時から改造までのおおまかな経歴を把握することができます。

そういった意味でこの記事に概論という名前をつけました。

これを把握しておくことで、改造前の0番台や113系へと、サロへの理解が深まるのではないでしょうか。


もう実車はとっくに廃車になっていますし、寝台特急などのように有名でもないので、今更興味を持つ方はそう多くないかもしれません。しかし、この系列の二階建てサロは世界初の狭軌二階建て車両です。これを機に日本各地で在来線向け二階建て車両が多数登場しました。現在でもあまり基本構造は変わっていないようです。すべての始まりであるこの車両に、皆様が少しでも興味をもって頂けたら幸いです。


↑気休め程度の再現CG。色々省いてますが見やすいということで。



2020/08/14追記

私が作成したCGを並べてスクショし、情報を書き足したものです。

こう見ると形態差が一目瞭然で面白いものです。


(寸法やクーラーは適当)



車体は汚かったなぁ・・・


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